上越市の水道事業は、昭和46年の高田・直江津両市の合併により誕生しましたが、上水道の創設は高田市時代の大正15年6月に地下水を水源に825 戸に給水したのが始まりです。一方、直江津市の上水道も直江津町時代の昭和11年に高田市と同様に地下水を水源として創設されました。
両市とも、昭和30年代前後から相次ぐ近隣村部との合併で水需要が急増するなか、地下水の過剰な汲み上げによる地盤沈下の懸念が強まり、河 川水への転換が必要となりました。このため、県の発電事業が主体となって計画された上越利水総合開発事業に参加し、昭和44年3月には共同施設として城山 浄水場と両市を結ぶ10キロメートル余りの送水管も完成しました。
上越市誕生後は、昭和49年度から第1次、昭和56年度から第2次の拡張事業を実施し、水道未普及地域の解消に努めてきました。
また上越地域全体の水源確保のため、近隣8市町村と共に上越地域水道用水供給企業団を設立し、第1水源の正善寺ダムからは日量40,000m3、第2水源の柿崎川ダムからは日量21,000m3の水道用水が取水され、構成市町村に供給されています。
現在、市内の99.9%に水道が普及し、市民皆水道をほぼ達成することができました。今後は、老朽施設の更新、渇水対策、地震対策などに重 点を置き、安定供給のできる水道施設整備を進めるとともに、安全でおいしい水を供給するための水源保護に、より一層努力してまいります。
創 設 |
旧高田市 | 大正13年3月 | 事業認可 計画給水人口:30,000人 1日最大給水量:3,500m3 |
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大正15年6月 | 第一(南城浄水場)・第二水源地完成 給水開始:825戸 |
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旧直江津市 | 昭和11年9月 | 水道組合設立 | |
昭和12年1月 | 給水開始:142戸 | ||
昭和29年5月 | 町営水道へ移行 事業認可 計画給水人口:25,000人 1日最大給水量:5,000m3 |
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上越利水総合 開発事業 |
昭和40年8月 | 創立以来の地下水源では年々増加する水需要に対応できないため、その水源を名立川・桑取川水系の表流水に求め、新潟県が発電を、高田・直江津両市は発電後の放流水を上水道に利用する開発事業が着工され、現在の城山浄水所などは昭和44年3月に完成 | |
上越市誕生 | 昭和46年4月 | 高田・直江津両市が合併し、上越市が誕生 給水戸数:28,451戸 給水人口:111,056人 |
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第1次拡張工事 | 昭和49年3月 | 事業認可 計画給水人口:142,400人 1日最大給水量:82,000m3 |
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上越地域水道 用水供給企業団 |
昭和51年7月 | 発足 広域的給水システムへ |
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第2次拡張事業 | 昭和59年6月 | 事業認可 計画給水人口:161,300人 1日最大給水量:104,460m3 |
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庁舎竣工 | 昭和59年6月 | 南(高田地区)北(直江津地区)両営業所・市庁舎内本局とそれぞれに分かれていた庁舎を統合し、市庁舎の西側に新たなサービスの拠点として局庁舎を建設 | |
受水 | 昭和60年4月 | 上越地域水道用水供給企業団による正善寺ダムが完成(昭和59年10月)。 同時に建設されていた浄水場も一部供用開始、1日14,150m3を受水 |
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昭和62年9月 | 企業団第1浄水場が完成し、1日25,760m3を受水 | ||
第2次拡張 変更事業 |
平成7年3月 | 事業認可(和田浄水場建設事業) 計画給水人口:161,300人 1日最大給水量:104,460m3 |
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受水 | 平成15年7月 | 柿崎川ダムが供用開始(平成15年10月完成) 企業団第2浄水場が完成、第1浄水場と合わせて1日39,250m3を受水 |
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新上越市誕生 | 平成17年1月 | 上越地域の13町村が編入合併し新上越市誕生 計画給水人: 226,970人 計画1日最大給水量:141,209m3 |