上越市のガス事業は、昭和46年の高田・直江津両市の合併により誕生しましたが、市営ガス事業の創設は高田市時代の大正7年10月に溯り、公営ガス事業者としては全国で5番目の長い歴史をもっています。
創設時は、石炭を原料にして北本町ガス製造所(現、供給所)から主に「ガス燈」の燃料として都市ガスを供給していました。
その後、昭和31年には直江津市が県内産天然ガスを原料にしてガス事業を開始し、続いて昭和35年には高田市が原料を石炭から天然ガスに一本化しました。
両市合併後の昭和48年には供給熱量を4千5百キロカロリーから1万キロカロリーへ変更するなど施設運用の効率化を図り、都市ガスの拡張・普及に努めてきました。
現在、市内のおよそ93%(旧上越市)に都市ガスが普及し、市民生活に欠くことのできないクリーンエネルギーとして定着しています。
今後は、都市ガスによるガス冷暖房、発電と余熱を利用するガスコージェネレーションシステム、都市ガスを燃料とする環境にやさしい天然ガス 自動車の普及促進を図るなど、多方面にわたる都市ガスの利用拡大を図るとともに、より一層の保安の確保と安定供給に努力してまいります。
創 設 |
旧高田市 | 大正2年に創設された高田ガス株式会社を、大正7年10月に高田市が買収 北本町ガス製造所から石炭ガスを供給 供給戸数:409戸 石炭ガス製造量:年45万立方フィート(12,743m3) |
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昭和13年3月 | 帝国石油から受け入れ開始 | ||
旧直江津市 | 昭和31年1月 | 事業認可 | |
昭和31年7月 | 川原町ガス供給所完成 供給戸数:924戸 原料:天然ガス | ||
上越市誕生 | 昭和46年4月 | 高田・直江津両市が合併し、上越市が誕生 供給戸数:22,808戸 供給カロリー:4,500kcal/m3(一部工業用:9,200kcal/m3) |
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カロリーアップ | 昭和48年5月 ~12月 | 需要家サービスと効率経営のためカロリーアップ (4,500kcal/m3→10,000kcal/m3) | |
春日山ガス 供給所完成 |
昭和53年10月 | 整備拡充3か年計画により、春日山ガス供給所を建設 (計画供給戸数33,000戸に対処) |
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庁舎竣工 | 昭和59年6月 | 南(高田地区)北(直江津地区)両営業所・市庁舎内本局とそれぞれに分かれていた庁舎を統合し、市庁舎の西側に新たなサービスの拠点として局庁舎を建設 | |
南部ガス供給所 完成 |
昭和60年8月 | 南部地区の需要に応え、新たに南部供給所を建設し、南本町供給所を廃止 | |
マイコンメーター の取り付け開始 |
平成3年4月 | 事故防止・地震対策として、自動しゃ断機能を備えたマイコンメーターの取り付けを開始 | |
大口供給開始 | 平成9年5月 | 県立中央病院へ大口供給を開始 | |
低公害車の導入 | 平成9年9月 | 天然ガス自動車導入開始 | |
現行供給計画 | 平成10年1月 | 計画供給戸数:47,000戸 計画一日最大供給量:173,000m3 |
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エコ・ステーション への供給開始 |
平成12年10月 | 県内第1号の天然ガススタンドである木田エコ・ステーションへ供給を開始 | |
新上越市誕生 | 平成17年1月 | 上越地域の13町村が上越市へ編入合併し、新上越市誕生 (内ガス事業者:旧柿崎町、旧大潟町、旧中郷村) 計画供給戸数:54,400戸 計画一日最大供給量:210,200m3 供給熱量:43.1MJ |